一月七日は一年の無病息災を願い、この日に七草粥をいただきます。その習慣は平安時代からあるらしいです。お正月にごちそうを食べすぎて疲れたお腹をやさしくいたわる意味でもいいのかもしれません。
七草粥に入れる七草は“春の七草”といわれるもので、「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ」・・・と歌のように唱えて覚えていたものです。すずなは蕪、すずしろは大根で、ほとけのざは植物図鑑にのっているもの(道端でもよく見かけますが)ではなくコオニノタビラコという草です。はこべも昔は道端にいっぱい生えていて、小鳥のエサによく摘んで持って帰りました。
今では、“七草セット”としてハウス栽培などでちゃんと七種類揃ったものが買えます。私が小さい頃はもうあったのかどうかわかりませんが、大根葉とセリばかりの味がしてたのであんまり好きではありませんでした。でも、朝だいどこ(台所)で母がまな板の上の七草(?)を包丁でトントン叩きながら、「ななくさぁ なくさぁあ~ トントンとりがぁ~」なんて、聞き伝えのうろ覚えの歌を歌ったりするのが楽しかったです。なんて歌っていたのか私もうろ覚え。母もちゃんと歌っているわけではなかったのですが・・・
この本の中で、見つけました。
わらべうた『おおさむ こさむ』
瀬川康男 月刊予約絵本こどものとも190号
1972年/福音館書店
「七草のうた」だと思います。
ななくさ なぁずな なっきりぼうちょう まぁないた
とうどの とぉりが にほんの くぅにに
わぁたらぬ さぁきに あわせて ばったばた
このように載っていました。「とうど」というのは唐土つまり中国大陸の方のことだろうと思います。大陸からの鳥がこっちへくる頃までに、同じようにしてバタバタと包丁でまな板の七草を叩くっていうような感じでしょうか、くわしく本当の意味はわかりません。“わらべうた”ってなんとなく、こうかな?という意味を思い浮かべるものですね。
君がため 春の野に出て 若菜摘む
我が衣手に 雪はふりつつ
百人一首、光孝天皇の歌です。若菜は春の七草のことだそうです。
【1/15 追記】<br>
七草のことちょっと調べてみたら、母もすりこぎで叩いたりしてたときもありましたが、火箸などいろんなもので、あるいは台所の道具七つ持って叩くというところもあるそうです。縁起のものなので切るとは言わず、叩くんですって。そんなわけで、トントン叩くのに歌のようなものではやしたようですね。歌詞はいろいろあり、口承で伝わったものだから、いろんなアレンジが付け加えられたり省略されたりするんですね。この本にはよく歌われる伝えたい内容が書かれているようです。それで、「とうどのとり」の意味もいろいろとれますが、この時期は風邪が流行る頃なので、大陸からやってくる風邪のウィルスなどを指しているのではないでしょうか。飲みすぎ食べすぎの新年の内臓の疲れをとり、七草で不足しがちなビタミンを補うことなどを教えてくれるこのお粥を食べる習慣は悪い風邪をひかないように冬の体調を整える先人の知恵と一年の健康を祈る思いを伝えてきたのでしょう。
それから…お粥のことを「おかいさん」といいます。
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